2018年5月7日月曜日

ピーター・ティール 世界を手にした「反逆の起業家」の野望

偉大なる起業家・投資家の哲学

ペイパルの共同創業者であり、フェイスブックを創業期から支えた投資家でもあるピーター・ティールの哲学と思考を紹介している一冊。

■ピーター・ティールとは
シリコンバレーでは、ピーター・ティールは偉大なテクノロジーのパイオニアで、しかも卓越した知性とビジョンを備えた人物とみなされている。彼は3つの世界的企業に決定的な影響を及ぼしている。世界最大のオンライン決済サービス、ペイパルの共同創業者として。世界最大のSNS、フェイスブックを創業から支える、初の外部投資家として。そしてCIAやFBIを顧客に持つビッグデータ解析企業、パランティアの共同創業者として。

彼のペイパルからは、イーロン・マスク(テスラ・モーターズ)、リード・ホフマン(リンクトイン)、ジェレミー・ストッペルマン(イェルプ)をはじめ、現在のシリコンバレーを代表する起業家が次々に生まれている。彼らは「ペイパル・マフィア」と呼ばれ、ティールはその首領としてその名を轟かせている。

超短要約

ピーター・ティールは、シリコンバレーの頂点を極めながら、誰よりもシリコンバレーに苛立ち続けている。彼はiPhoneを取り出して「僕にはこれがイノベーションだとは思えません。アポロ宇宙計画と比べればどうなんだ、という話です」と吐き捨てる。今日の世界はテクノロジーのおかげで繁栄しているように見えるが、彼によればそれはまやかしだ。今や米国は、1960年代のアポロ月面着陸計画のような大きなビジョンを追うことも、イノベーションを推進することもやめてしまった。

ティールによれば、現代世界の深刻な停滞を打ち破るのはイノベーションとテクノロジーだ。彼はテクノロジーが果たすべき社会的責任に繰り返し言及している。いわく、テクノロジーは人間に奉仕し、世界を改善するために役立てなければならない。シリコンバレーはイノベーションと進歩の中心地であるかもしれない。だが、まだすべきことは山ほどある。

著者トーマス・ラッポルト

1971年生まれ。起業家、投資家、ジャーナリスト 世界有数の保険会社アリアンツにてオンライン金融ポータルの立ち上げに携わったのち、複数のインターネット企業の創業者となる。 シリコンバレー通として知られ、同地でさまざまなスタートアップに投資している。シリコンバレーの金融およびテクノロジーに関する専門家として、ドイツのニュース専門チャンネルn‐tvおよびN24などで活躍中。

この本を推薦しているメディア・人物

帯
スペースX共同創業者 イーロン・マスク
帯2 帯2
ネットスケープ共同創業者 マーク・アンドリーセン

章の構成 / 読書指針

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