美容室経営の極意
スタッフ100名以上を抱える美容室『I'm』の代表が、美容室経営にとって大切なことを語っている一冊。経営者の在り方、人材の育て方などが紹介されています。
■いかにしてスタッフを100人にするか
アイムでは当時、他社が取り組んでいなかった、次の点に力を注いでいった。
①内装費に費用をかける
お客様が一目で「カワイイ」「素敵」と思えるような空間演出にこだわって、当時の一般的な店の2倍超の費用を投じた。これを単に内装費と捉えればそれまでだが、お客様の反応やクチコミでの広がりを見れば広告宣伝費と捉えられる。そうした思考の転換が大事である。
②一ブランドで宣伝を効率化する
当時は各店舗での広告や宣伝を打つのが一般的だったが、それを1つのブランドで捉えて展開した。そうすれば、当時主流だった新聞広告やチラシ、リーフレットなどを各店共通で大量印刷し、コストを効率化できる。
③一パッケージで店のシステムとサービスの質を高める
ブランド、席の配置、提供するサービスメニュー、営業するシステムなど、すべてが成功したものであれば、それをパッケージにして同じように他店で展開していった。これは、他店のスタッフが応援で移動しても、違和感なく営業でき、効率的なスタッフ配置につながった。
手法を用いて売上が伸びる、来店する客数が増えるということは実際に起こる。一方で、そうした新しい手法を1つ取り入れただけで、あらゆる経営課題が解決するということはあり得ないということも、経営者は肝に銘じておくべきだ。手法が効くのは短期であり、かつ1つの角度だけにとどまる。
著者 今村意仁
アイムインターナショナル 代表取締役 祖父母が露天商、母がお好み焼き店を営む商売人の家庭に育ち、幼少期から商才ぶりを発揮。高校中退を経て19歳で理美容の道へ進む。 アシスタント時代の反発心が発端となり、以来10年間にわたって理美容技術コンテストに挑戦。全国大会4位、世界大会2位に輝いた。 その後、1988年に独立、1991年にアイムインターナショナルを設立。独立時に掲げた「15年以内にスタッフ100人のチームをつくる」との目標は創立15周年の2003年に達成、さらに5年を経た2008年にはスタッフ200人の一大チームを誕生させた。 2011年には理美容オーナー団体SPC GLOBAL(旧SPC JAPAN)の第26代理事長に就任。現在は京都・滋賀エリアに14店舗を有し、「生涯美容師として働く」ための環境づくりと事業構築を急ぐ。
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