捨てることで新たな道が拓ける
22歳でガンバ大坂を戦力外になり、その後起業から7年で、東証マザーズに上場した著者が、新たな未来を切り拓くための考え方について語った一冊。
挫折をプラスに変えるための「前向きな撤退」について紹介されています。
■戦力外Jリーガー
ガンバ大阪に入団後、公式戦に出場することができたのは、入団初年度の2001年だけ。入団3年目、戦力外通告を受けた後、JFLに所属していた社会人チームの佐川急便大阪SCでプレーすることを選んだ。一旦、身の丈に合った環境に戻り、そこから再びプロに這い上がろうとした。ところが、そこで試合に出るようになっても、なかなか思うようなプレーができない日々が続いた。Jリーグのクラブから注目されるどころか、JFLでも通用していると言えるかどうかすら、かなり怪しい。その事実の残酷さは、ガンバ大阪で戦力外通告を受けた時よりも、はるかに大きなインパクトを自分に与えた。
そうしたショックの中で、ようやく自分自身の力量を客観的に見つめ直そう、という気持ちになった。自分にはもう、Jリーグでプレーする可能性はほとんどない。可能性はゼロではないがあってもせいぜい5%。人生を100年とするならば、80年近く残されている人生というかけがえのない資源を5%しか可能性のないサッカーではなく、それ以外の所に投資した方がいいのではないかと考えるようになった。
プロサッカー選手として最も足りていなかったものは、フィジカルでも、テクニックでもなかった。決定的に欠けていたのは、そもそも自分は何者であるかを「見極める力」、そしてその自分を成長させるための推進力だった。
著者 嵜本 晋輔
1982年生まれ。SOU 代表取締役 関西大学第一高校卒業後、Jリーグ「ガンバ大阪」への入団と同時に関西大学に進学。引退後、父が経営していたリユースショップで経営のノウハウを学び、2007年にブランド買い取り専門店「なんぼや」を関西でオープン。2011年、株式会社SOUを設立し、同社代表取締役に就任。 現在は「なんぼや」のほか、予約もできる買い取り専門店「BRAND CONCIER」、BtoBオークション事業「STAR BUYERS AUCTION」、BtoC販売事業「ALLU」「usus」「BRAND RESALE SHOW ZIPANG」、さらに資産管理アプリ「miney」を展開・運営。 2018年、東証マザーズに株式上場。
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帯 前サッカー日本代表監督 西野 朗 |
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