60歳を超えて、色々なところに二人で旅行することを楽しみにしていた矢先、妻が闘病の末に亡くなった。絶望の淵に沈み、桜咲く並木道を歩くのも辛い。妻が眠るお墓があるお寺の住職に相談したところ「旅に出なさい! 家でじっとしていたダメだ」と言われた。
こうして、62歳・菊池亮さんの壮大な計画が始まった。テーマは「二人分の旅を一人でする」。亡き妻の分まで旅をする、というわけだ。行き先は海外。ツアーを使わず、すべての手配を一人でやる。旅費滞在費を極力安く済ましつつ、現地では語学の勉強もする。
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