怒りが収まらなかったこと、許せなかったこと、誰かを憎んだこと。 私たちはしばしばこうした激しい怒りに我を忘れることがある。そして、それらの怒りによって本来やるべきことに集中できなかったり、周りの人にやさしくできなかったりする。
許すことができればいいが、なかなかそうもいかない。そして許せないと、心が狭い自分が嫌になる。私たちは「怒り」とどう向き合えばいいのか。
『なんでもたべるかいじゅう』(幻冬舎刊)は、怒りに駆られて罪を犯したかいじゅうを描いた童話である。著者の北まくらさんは「怒り」と「許し」をどう表現したかったのか。作品の創作秘話とともにうかがうインタビューの後編だ。
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