企業が成長していくためには戦略が必要だが、人手不足な中小企業ほど、先々の戦略を立て、それを実行していくのは難しい。その結果、行き当たりばったりの施策を繰り返したり、組織の中で従業員らのベクトルが揃わず、生産性が上がらなかったりする。
この課題を解決するのが、経営コンサルタントの山元浩二さんが提唱する「ビジョン型人事評価制度」だ。670社以上の企業が導入し、「自社を見つめなおすいい機会になった」「リーダーたちが自分の意向を汲んで動いてくれるようになった」など、経営者からの評価が高いこの制度のキーワードの一つが「戦略」である。
なぜ、中小企業が戦略で勝っていくために必要なことは何なのか。『小さな会社の〈人を育てて生産性を高める〉「戦略」のつくり方』(日本実業出版社刊)を上梓した山元さんにお話をうかがった。その後編をお届けする。
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