どんなに好きな人と結婚できても、恋愛感情は一生続かない。恋愛感情を失った夫婦は破綻するかもしれないし、さもなければ「友達」に近づいていく。それならば、結婚よりも、気心のしれた友達と「家族」になってしまえばいいのではないか。
『たぶん私たち一生最強』(新潮社刊)は、こんな一見突飛な思いつきから、4人の女性たちが「家族」として暮らしていくことを決める。学生時代からの仲良し4人組。一緒に暮らせば絶対楽しい。しかし、果たしてそれはバラ色の日々なのか?気心しれた友達と「家族」になることは、「幸せを自らつかみにいくこと」なのか、それとも「結婚」や「出産」といった女性としての幸せを「早々に放棄すること」なのか?
結婚や出産、家族といった人生の大トピックについての価値観を揺らすこの作品がどのように構想され、書き上げられていったのか。作者の小林早代子さんにお話をうかがった。
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