2020年3月2日月曜日

「幸せ」をつかむ戦略

幸福になるために必要なこととは何か

行動経済学の権威が、幸福とは何かについて語った一冊。人が幸福になるためのヒントが書かれています。

■幸福の2つのタイプ
幸福には2つのタイプがある。

①タイプ1
睡眠欲、食欲、性欲など人間の根源的な欲求が満たされることによる幸せ。損得で考えた時に、得が増大する幸せ

②タイプ2
他者と関係を築くことによる幸せ。困難なことを達成する幸せ

タイプ2の幸福は「意味」と結び付いていて、一見、その行為には幸福がないようなタイプのものである。「マラソンを走る」「山に登る」といった経験は、ひたすら辛そうで、最後に「ああ、やっと終わった」という感情が走る。人生において、やりがいのあることをすべて考えてみると、笑いの瞬間がある行為はごくわずかである。こうした経験は、大半の時間は複雑で難しく、労力が必要だが、その経験から何かを得る。タイプ2の幸福を追求することが重要である。

超短要約

我々は非合理的な動機をたくさん持っている。そして、大事なのは、こうした非合理な動機が素晴らしいものだということ。私たちはただ、こうした動機を良い形で結びつける必要がある。

著者 ダン アリエリー

1968年生まれ。デューク大学教授 行動経済学研究の第一人者。テルアビブ大学で心理学を学んだ後、ノースカロライナ大学チャペルヒル校で認知心理学の修士号と博士号、デューク大学で経営学の博士号を取得。 その後、MITのスローン経営大学院とメディアラボの教授を兼務した。この間、カリフォルニア大学バークレー校、プリンストン高等研究所などにも籍を置いている。 18歳のとき、全身70%にやけどを負う事故にあい、3年間を病院で過ごした。その結果、いささか型破りなものの見方を身につけたという。その研究のユニークさは、2008年度にイグノーベル賞を受賞したことでも証明されている。

著者 富永朋信

Preferred Networks 執行役員CMO 1992年大学卒業後、コダック社に入社。以来、日本コカ・コーラ、西友、ドミノ・ピザ ジャパン、イトーヨーカ堂などでマーケティング関連職務を経験。うち、ソラーレホテルズアンドリゾーツ、西友、ドミノ・ピザ ジャパンでCMOを拝命。 マーカスエバンス社CMOサミット議長(2017年~)、日本マーケティング協会 CMOソサエティメンバー

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帯
Preferred Networks社長 西川 徹

章の構成 / 読書指針

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