人はどのようにすれば幸福になれるのか
幸福とは何か。幸福学研究において発見されている基本的なことを紹介している一冊。人が幸福を感じるには、どのようにすれば良いのかといったヒントが書かれています。
■人は幸福になるように進化している訳ではない
私たちが進化によってプログラムされているのは幸福そのものではなく、何が幸福をもたらすかをめぐる信念であり、幸福を追いかけようとする性癖である。そのことから次の3つのことが言える。
①人は今より将来の自分の方が幸せなはずだと信じているが、実際にそうなる人はほとんどいない
②社会が裕福になったからといって、人々がより幸せになる訳ではない
③将来の出来事がいかに自分の幸福を左右するかについて、人は常に間違った認識を持っている
超短要約
人は幸せになるように設計されているのでも、不幸せになるように設計されているのでもない。ただ進化というものが体内に埋め込んだ目的に向けて、ひたすら励むようつくられている。
幸福とは、この場合、進化の目的を助ける小間使いのようなもので、実際に手に入る報酬としてではなく、私たちに方角と目標を示す。いわば「架空のゴール」として機能している。たとえ理想郷のような世界であっても、幸せが手に入るとは限らない。
著者 ダニエル ネトル
ニューカッスル大学生物心理学部進化・行動調査グループ 心理学助教授 2004年まではオープンユニバーシティー心理学部および生物科学部を担当。ロンドン大学ユニバーシティーカレッジにて博士号取得。そのときのテーマは言語だったが、最近は人間の思想、行動、文化について幅広い関心を持ち、すべての分野で進化論的立場をとっている。 現在の研究テーマは性格、感情、性差、精神障害など。
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